住まいの中には、街があります。例えば、レストランとしてのダイニング、本屋としての書棚、温泉としての浴室など、それぞれの住まいの中にいろんな街があります。ただ限られたスペースや、予算の中で街すべてを住まいに取込むのは、現実的ではありません。
そこで、特別な料理は、レストランをダイニング代わりにしたり、本屋や図書館を本棚のように利用したり、週末は、スーパー銭湯の大きな浴槽で、ゆったりと疲れを癒したりなど、街を住まいの一部として取込むことで、身軽になり、シンプルで豊かな生活を手に入れることができるのではないでしょうか。また、街に人々が集うことによって自分たちが住む街も活性化され、魅力的な街になり、愛着をもってわが街とともに成長できるのはないでしょうか。
住まいは、街とつながり、街は、住まいとつながる。それぞれの住まいが、そうあって欲しいものです。
次回は、自分の住まいが 街とどうつながっていくかを考えたいと思います。